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盛り塩に使う塩の種類とおすすめ|精製塩がNGとされる理由と選び方を専門店が解説

盛り塩をやってみようと思い立ったものの、「家にある塩を使っていいのか」「盛り塩用の塩は何が違うのか」がわからず、手が止まってしまった方は少なくないのではないでしょうか。スーパーで見かける塩だけでも精製塩・粗塩・岩塩・天日塩とさまざまで、盛り塩に適した塩がどれなのか、パッケージを見比べても判断がつきにくいものです。

この記事では、盛り塩に使う塩の基本的な考え方から、塩の種類別の向き不向き、選ぶ際の3つの基準までを整理してご紹介します。なお、盛り塩は古くから伝わる縁起や慣習に基づくもので、科学的に実証された効果があるわけではないとされています。その点を前提としたうえで、「どうせ置くなら、慣習にならった塩を選びたい」という方の参考になれば幸いです。盛り塩そのものの手順については、別記事「盛り塩のやり方全般ガイド」でも詳しく解説しています。

盛り塩に使う塩の基本 — 天然塩・粗塩が定番

盛り塩用の塩としてよく選ばれているのは、精製されていない天然塩や粗塩です。反対に、食卓塩のようにサラサラとした精製塩は、盛り塩には避けられる傾向があるといわれています。その理由としては、精製塩が塩化ナトリウムの純度を高める過程でにがり成分や微量ミネラルを取り除いているのに対し、粗塩や天日塩はそうした成分を残したまま、海水や地中の塩をより自然に近い形で仕上げている点が挙げられます。慣習として「自然に近いものを供える・清める」という考え方があるため、精製度の低い塩のほうが好まれてきたと考えられています。

加えて、実用面でも粗塩・天日塩には利点があります。精製塩は粒が細かくサラサラしているため、盛り塩の形に整えようとしても崩れやすいのに対し、にがり分を含む粗塩はほどよい湿り気があり、手やお皿の上で円錐形にまとまりやすいという特徴があります。盛り塩を作りやすいかどうかという実用的な観点からも、天然塩・粗塩が定番とされているのです。

塩の種類別の向き不向き

粗塩

盛り塩用の塩の中でも、もっとも広く使われているのが粗塩です。海水を煮詰めて作られることが多く、にがりを含むため適度な湿り気があり、円錐形に固めやすいのが特徴です。価格も比較的手頃で、続けやすい点からもおすすめの塩といえます。

天日塩

海水や塩湖の水を太陽と風の力でじっくり乾燥させて作られる塩です。製法として塩田を用いるものが多く、粗塩と同様ににがりやミネラルを含んでいるため、盛り塩に適した塩として選ばれることがあります。粒の大きさや湿り気は産地・製法によって差があるため、購入時に「固めやすいかどうか」を確認しておくと安心です。

岩塩(ヒマラヤピンクソルトを含む)

盛り塩に岩塩を使うこと自体は可能とされていますが、注意しておきたい点があります。岩塩は、太古の海水が地殻変動によって地中に閉じ込められ、長い年月をかけて結晶化したものを削り出して作られる塩であり、海水を天日や釜で仕上げる塩田由来の塩とは製法がまったく異なります。ヒマラヤピンクソルトのような盛り塩用の塩として販売されている岩塩もありますが、粒が硬くゴロゴロとした結晶状であることが多く、粗塩のような湿り気がないため、円錐形にまとめにくい場合があります。見た目の美しさから選ばれることもありますが、固めやすさを重視するのであれば、粒を細かく砕いたタイプを選ぶなどの工夫が必要になることがあります。

市販のスーパーの塩(伯方の塩など)

スーパーで手に入る塩の中でも、伯方の塩に代表されるような天然塩・海塩系の商品は、盛り塩用の塩としても使いやすいとされています。食用として品質管理がされており、価格も手頃で、日常的に買い足しやすいのが利点です。パッケージに「天日塩」「自然塩」といった表示があるかを目安に選ぶとよいでしょう。

100均の盛り塩用塩

100円ショップでも、盛り塩用として粗塩や小皿とセットになった商品が販売されていることがあります。手軽に始められる点は大きな利点ですが、品質表示が簡素な場合もあるため、原材料名や産地の記載を確認したうえで選ぶと安心です。まずは試してみたいという方の入り口としては十分に活用できます。

盛り塩の塩を選ぶ3つの基準

ここまでの内容を踏まえ、盛り塩 おすすめの塩を選ぶ際の基準を3つに整理します。

  • ①製法(天日塩・自然塩かどうか):精製塩ではなく、天日塩や自然塩と表示されているものを選ぶと、慣習にならった盛り塩に近づけやすいとされています。
  • ②固めやすさ(適度な湿り気・粒の細かさ):にがり分を含み、ほどよい湿り気とやや細かい粒のものは、盛り塩の形を作りやすく、置いた後も崩れにくい傾向があります。
  • ③続けやすい価格と量:盛り塩は一度で終わるものではなく、定期的に交換することが前提とされています。無理なく続けられる価格帯・容量の塩を選ぶことも大切な基準です。

ペルー・聖なる谷の天日塩「マラスの塩」という選択肢

盛り塩に適した塩を探している方に、もうひとつの選択肢としてご紹介したいのが「マラスの塩」です。ペルー・アンデス山脈の標高約3,000mに位置するマラス塩田では、地中から湧き出る塩分を含んだ水を、無数の棚田状の池に引き込み、太陽の力でじっくりと天日乾燥させることで塩を得るという、古くから続く伝統的な製法が今も受け継がれているとされています。

この地域は「聖なる谷」と呼ばれ、当店で扱っているパロサントと同じペルー産である点も特徴のひとつです。浄化やお清めの道具として親しまれてきた文脈と相性がよいと考えられており、盛り塩に岩塩やヒマラヤピンクソルトを取り入れたいと考える方にとっても、天日塩でありながら特別な産地背景を持つ塩として興味を持っていただけるのではないでしょうか。食用としても扱える純度で仕上げられており、当店では近日中の入荷を予定しています。マラスの塩についてさらに詳しく知りたい方は、「マラスの塩の詳しい解説記事」もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 食卓塩しかない場合は?

基本的には天然塩や粗塩が推奨されていますが、手元に食卓塩しかない場合にどうしても代用したいときは、慣習を大切にする気持ちを込めて使うこと自体を妨げるものではないとされています。ただし、精製塩はサラサラして崩れやすいため、少量の水を加えて軽く湿らせてから盛ると形を作りやすくなります。可能であれば、次回以降は粗塩や天日塩への切り替えを検討するとよいでしょう。

Q. 使い終わった盛り塩の塩は再利用できる?

使い終えた盛り塩の塩は、再利用しないほうがよいとされています。盛り塩は場の空気や不浄なものを引き受ける役割を担うとされてきた慣習であるため、役目を終えた塩は感謝の気持ちとともに処分するのが一般的です。処分方法としては、庭や植木鉢の土に軽くまいたり、そのまま生ゴミとして処理したりする形が広く行われています。トイレや排水口に大量に流すと詰まりの原因になることがあるため避けましょう。

Q. 量はどのくらい必要?

置く場所や器の大きさによって異なりますが、一般的には小皿に小さじ1杯程度を目安に、円錐形に盛る形が広く用いられています。玄関や部屋の四隅など複数箇所に置く場合は、その分だけ塩の量も必要になります。持ち歩き用として少量の清め塩を携帯したいという方には、「持ち歩き用の清め塩ガイド」もあわせてご参照ください。

まとめ

盛り塩に使う塩は、精製塩よりも天然塩・粗塩・天日塩といった、にがりやミネラルを残した塩が慣習的に選ばれてきたとされています。岩塩やヒマラヤピンクソルトも使用は可能ですが、塩田由来の塩とは製法や粒の性質が異なるため、固めやすさの面での工夫が必要です。製法・固めやすさ・続けやすい価格という3つの基準を意識しながら、ご自身の続けやすい塩を選んでいただければと思います。

当店Divinaでは、浄化やお清めに関わる商品を幅広く取り扱っております。盛り塩用の塩やその他の浄化グッズをお探しの方は、ぜひ「浄化グッズ一覧」もあわせてご覧ください。